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【インタビュー】社内初の「パパ育休」。昇進、周囲の目、お金……。不安の先に見えた「28日間」の答え

常滑市にお住まいの皆様、こんにちは。 元看護師、現役ファイナンシャルプランナー(FP)、そして二児の母として活動しております、髙塩 理絵(たかしお りえ)です。


2025年4月に育児・介護休業法が大きく改正されてから1年。常滑の街でも、パパが抱っこ紐で歩く姿を以前よりずっと多く見かけるようになりました。でも、法律や制度が整っても、いざ「自分が取る」となると話は別。 「キャリアに響かない?」「周りに迷惑をかけるのでは?」 そんな不安を抱えているパパも多いのではないでしょうか。

実は、私の夫もその一人でした。 今回は、社内で「男性育休・第1号」となった夫に、当時の葛藤から復職後の変化まで、忖度なしの「本音」をインタビューしました。

1. 「昇進に響くかも」という初めての怖さ

夫の会社では、これまで男性の育休取得者はゼロ。 「育休を取りたい」と切り出す前、夫の心にあったのは、制度への期待よりも「不安」だったと言います。「正直、昇進に響くんじゃないかっていう不安は多少あったかな。社内でパパ育休は自分が初めて。前例がないからこそ、大丈夫かなーって」でも、いざ勇気を出して伝えてみると、返ってきたのは意外なほど「あっさり」とした反応でした。

「周りの反応は、いい意味で拍子抜けするくらい普通。1ヶ月いなくても仕事は回るからね。ただ、今まで誰も言わなかっただけで、みんな『言えるきっかけを待っていたのかもしれない」実際、夫が育休を取ったあと、社内では20代の若い後輩たちが育休を取り始めているそうです。夫の「第1号」という一歩が、確実に社内の空気を変えていました。

2. 28日間の生活――「パパの自覚」を育てるのは時間だった

今回の育休は28日間。2人目の誕生ということで、夫も「戦力」としての自覚は十分でしたが、直面したのは「上の子の赤ちゃん返り」という試練でした。「一番大変だったのは上の子のケア。ママを奪われたと感じたのか、赤ちゃん返りがあって。でも、その時間にしっかり向き合えたのは良かった」

パパとしての自覚について聞くと、夫は1人目の時の「冷や汗をかいた経験」を語ってくれました。

「1人目の時、首が座ってない子を抱っこしていてバランスを崩して。慌てて病院に連れて行ったあの瞬間、自分がこの子を守らなきゃいけないんだって、パパとしての自覚が刻み込まれた気がする」

こうした「ヒヤリ」とする経験も、24時間一緒に向き合っているからこそ得られる、親としての成長痛なのかもしれません。

3. お金と仕事「10割給付」の安心感と効率化

FPの私として気になっていた「家計」への影響。 夫は「貯蓄があったので不安はなかった」と言いますが、2025年の改正以降、実質手取りが10割相当になる給付金の拡充は、多くの家庭にとって最大の安心材料になっています。

また、復職後の働き方にも驚きの変化がありました。
「1ヶ月仕事を人に任せられたんだから、復帰後ももっと人に頼っていいんだと思えるようになった。その分、早く帰って家族との時間を確保しようっていう意識が強くなったね」

4. これから育休を取るパパへ

最後に、夫から未来のパパたちへのメッセージです。

「1ヶ月と言わず、3ヶ月くらい取ったほうがいい!」

取る前は「1ヶ月が限界」と思っていた夫ですが、実際に取ってみると「3ヶ月はいける、そのほうが会社も家族もより良い形を見つけられる」と確信したそうです。

【FPママ・看護師の視点から】

夫が横にいてくれた28日間。元看護師として、そして妻として感じたのは、「大人がもう一人いる」という圧倒的な安心感でした 。

上の子の送迎、食事、そして何より「今日こんなことがあったよ」と話せる相手がいること。それが産後のメンタルと体力をどれほど救ってくれたか 。

夫が今回の経験を通して「仕事を人に任せて効率化する」という新しい視点を得たように 、パパの育休は、決して「キャリアの足止め」ではありません。

むしろ、家族の絆を強固にし、限られた時間で成果を出す「新しい働き方」を身につけるための、家庭と会社の共同プロジェクトなのだと実感しました。

もし今、一歩を踏み出すのを迷っているパパがいれば、伝えてあげたいです。 その28日間の先には、これからの長い仕事人生を支える「新しい自分」と、かけがえのない家族の笑顔が待っています。

髙塩 理絵(たかしお りえ)
ファイナンシャルプランナー / 元看護師 / 二児の母

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@rie.takashio

 

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